「基本情報技術者試験とか応用情報技術者試験ってよく聞くけど、本当に取って意味あるの?」
「わざわざ業務と関係ないところを勉強するだけのメリットはあるの?」
「資格取っているよりもプログラミング出来るようになった方がお金を稼げるんじゃないの?」
今回はこのような疑問にお答えするために、応用情報技術者を取得することのメリットを、 試験に合格してSIerでSEとして働いている私が転職面や自分のスキルアップの面から解説します。
応用情報技術者試験合格のメリットは?

情報系の学生やIT業界への就職を考えている人、ITエンジニアなら一度は情報処理技術者試験を耳にしたことがあると思います。
周りが取っているから漠然と取っている人や自分には関係ないと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
応用情報技術者に合格し、SIerで働いて以下のメリットがあると感じたので、それぞれについて解説していきます。
- 自分の視野が広がる、単語が分かるなどの知識が付くという業務を行う上でのメリット
- 受験料補助や奨励金の対象になることが多いという金銭的メリット
- エンジニアとして一定のITリテラシーを持っていることが保証でき、昇進や転職で有利となるメリット
応用情報技術者のメリット①:知識が付き、業務に役立つ

これは私の実体験ベースでの話になりますが、 私も正直役に立つかはよく分からないまま勉強して応用情報技術者の資格を取った結果、以下のメリットがあるという結論になりました。
- 開発手法や各プロセスを最初からある程度分かっているので、自分が担当している業務が全体のどのプロセスなのかが分かり、視野を広く持って仕事ができる。
- プロジェクトにアサインされるときに基礎知識としてある程度の単語やシステムの構成が分かるため、業務の理解が早くなる。
それぞれについて解説していきます。
自分の業務のプロセスを把握し、視野が広く持てる
1.については、大きめのプロジェクトに配属されて自分が担当するプロセスが一部(テスト、運用etc. )になった時に役立ちました。
自分に割り振られた業務がプロジェクト全体のプロセスのどこに当たるのかを理解して行うことで、全体を俯瞰して見ることが出来、自分に割り振られた業務について目的が理解しやすくなったり目標設定が容易になります。
単語やシステム構成への知識があるため、業務の理解が早くなる
2.については多少1とも通じるものがありますが、例えばテクノロジ系の基本的な単語やシステムの構成について基本的な知識があると、経験したプロジェクトと似通っていないプロジェクトにアサインされたときに追い付くのが楽になります。
最初は業務やシステムの理解、プロジェクトの進め方の理解から始めなければならないため覚えることがたくさんあります。システム構成の全体を理解したいのに、例えば「レイヤ2スイッチって何だろう…」とか1から調べていたら時間がかかってしまいます。
残念ながら応用情報を持っているからと言って最初から完璧に理解できることはないし、「動く…手が動くぞ…」みたいな感じでバリバリ手を動かせるというわけでもないです。
でも自分はITに対して最低限の理解ができているという安心感を得ることで、こんなこと聞いたら先輩が困るかなという心配を減らしながら色々聞いたり調べたりできます。
1単語も聞いたことがある単語がなく、分からないということはないと思いますし。(あったらすみません、それは専門性が高い故だと思うので、そんな職場で働くあなたを尊敬します)
応用情報技術者のメリット②:奨励金の対象に

会社によって、受験料の補助や奨励金の対象になっているところが多いです。
ITの中で一般的な資格であることや、国家資格だからということもあるのか、資格の中でもインセンディブの対象となりやすいものだと思います。
私の会社も数万年の奨励金をもらえます。気になる人は会社の制度を調べてみましょう。
たとえインセンディブ制度がなくても、税込5700円であることから、そこまで高くない水準と言えます。
応用情報技術者のメリット③:昇進や転職・就活で有利に

昇進の際に応用情報技術者や高度情報技術者の資格を持っていると有利な場合があります。
私の会社は高度情報技術者の資格を持っていると昇進にかなり有利になります。
高度情報技術者の試験を受ける前に応用情報技術者を持っていた方が良いので、この時点でかなり大きな受験理由になっています。
転職の場合についても、最低限のITリテラシーがあるIT人材であることを担保できるものになるので持っておいて損はないです。
ちなみに就活(新卒採用)でも取っておくと多少好印象を与えられるかもしれません。
新卒は大体ポテンシャル採用ですし持っていなくてもあまり問題なく、会社によるので就活では何とも言えませんが。
私は基本情報技術者の資格は学生時代に取得し、持った状態で就活をしました。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事を読んで「応用情報技術者試験を受験してみよう!早速どんな参考書を買ったらいいのかな?」と思った方は、以下の記事におすすめの参考書をまとめました。IT初学者の方の参考書などもくわしくまとめたので、下記の記事を読んで自分に合った参考書を見つけてみてください。

また、応用情報技術者試験の難易度や合格に必要な勉強時間が知りたいと思った方は、以下の記事をご覧ください。

実際に合格してみて考えた午前問題と午後問題の最強の対策方法は以下になります。過去問から出る割合・出る年度・午後問題のオススメの分野などを紹介しているので、是非試験対策を始める前に読んでみてください。


その他応用情報技術者試験の記事のまとめはこちらになります。

受験料もそこまで高くなく、IT系で働く上で必要最低限なこと(※)を大体網羅できるしそこそこ評価されるので受けておいて損はないかな、というのが私の感想です。
※対象者像としてある「高度IT人材としての方向性を確立した者」という規定ほど高度か、と言われるとそうでもない気がしています。
会社の制度を調べながら、色々なプロセスを経験する若いうちに取得を検討してみることをおすすめします。
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