高級キーボードとして名高い「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」の最新モデル(2020/8現在)である「HHKB Professional HYBRID Type-S」を購入し、半月ほど使ってみたのでレビューをしました。
元々興味はあったのですが中々手が出せなかったところ、政府から10万円が支給されましたので、普段手が出せないものを買ってみようと思い購入しました。
かなり値段が高い上、他のキーボードと仕様が違ったり無線接続の調子が悪かったりなど注意した方が良い点がありましたので、購入を検討されている方にお読みいただければと思います。
買った商品はこちら。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」を買ってみた

「HHKB Professional HYBRID Type-S」の特徴
HHKBはPFUという会社が作っているキーボードで、一番の特徴は何と言っても打ち心地の良さだと思います。独特の打鍵感で疲れにくいです。
また、デザインも非常にシンプルで洗練されており、人気が高いです。
ただし、高級キーボードと言われるだけのことはあってお値段は高いです。
最新のハイエンドモデルである「HHKB Professional HYBRID Type-S」は税込35000円ほどでしたし、他のモデルでも大体税込25000円以上します。
次に、私が買った「HHKB Professional HYBRID Type-S」の特徴です。
Bluetooth接続とUSB Type-Cの両方で接続が可能となっています。Bluetooth接続ではデバイスを4台まで登録でき、目的のデバイスとすぐに接続できるようになっています。PC、タブレット、スマホなど複数のデバイスでキーボードと接続したい方には便利かもしれません。また、HHKBの他の非静音モデルよりは若干打鍵音が小さいようです。
HHKBのキーボードの種類【配列、刻印、無線/有線】
2020年8月現在、HHKBには以下のようなモデルがあります。
リンク先はAmazonのページで、価格は税抜です。
現在のラインナップとしては、以下の3つが主に展開されているようです。
- 「HHKB Professional HYBRID Type-S」32000円
有線/無線接続、キーマップ変更機能あり、高速タイピング性と粛音性に優れる - 「HHKB Professional HYBRID」27500円
有線/無線接続、キーマップ変更機能あり - 「HHKB Professional Classic」23000円
USB接続(Type-C)のみ ※英語配列のみ
それぞれのモデルに、「黒色」「白色」の2色があり、Classic以外は日本語配列と英語配列の両方があります。英語配列には無刻印モデルが存在します。
旧モデルとして販売終了が発表されているものが数種類ありますが、Bluetooth接続のみ対応している「HHKB Professional BT」をはじめとし、いくつかはまだAmazonで売っていますね。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」の良かったこと

HHKBのキーボードを実際に始めて使ってみた結果、筆者が良いと思った点と微妙だった点/注意した方が良いと感じた点を挙げていきます。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」日本語配列/墨 を購入
黒色/白色、英語配列/日本語配列、無刻印か否かの種類があってどれを買うかを迷いましたが、日本語配列の黒色を買うことにしました。
理由は以下です。
- 毎日職場へこのキーボードを持ち運びする可能性は薄く、職場のキーボードは日本語配列なので、家でのみ英語配列のキーボードを使うと混乱しそうだから
- 下に写真を貼りますが、黒は印字があまり目立たないのでかっこいいです。無刻印じゃなくても個人的にはデザインは満足。

打ち心地、音は最高
まず使ってみて良いと思ったのはなんといっても打ち心地です。
静音モデルとそうでないモデルで音は少し違うと思いますが、「スコッ」みたいな感触と音がします。静電容量無接点式だからか、キーを押しこんだ時の感触が普通のキーボードよりも感触が柔らかい感じがします。キーと底がガンってぶつかっている感触ではなく、間にスナック菓子がはさまっているような感じでしょうか。伝わるかな…。
独特な打ち心地でだんだんと癖になったのはもちろんですが、さらに音が個人的にかなり好きです。
また、深いキーストロークではありますが、一番下にぶつかるまで押し込む必要がないので他の深いキーストロークのキーボードに比べてあまり力が要らず、疲れにくいと感じます。
YouTubeで伝わりそうな動画を探してみたところ、個人的には下記の動画が一番私のイメージに近いと感じました。動画の後半がType-Sの打鍵音です。こう見ると、静音モデルか否かでかなり音が違いますね。(後半が静かかと言われればそうではないと思います…)
前半と後半の音のどちらが好きかは好みによりそうですが、私はカチャカチャしていない後半の音がかなり自分好みでした。音について調べずに買いましたが運が良かったです。
品質・耐久性に関する安心感
静電容量無接点式を採用しているので、電極に接することなくスイッチングが可能なため、長持ちするようです。メーカーのサイトによると、3,000万回以上の打鍵が可能だそうです。
かなりお高めのキーボードではありますが、ここまで長期的に使えるのであれば思い切って買ってみるのも悪くないと感じました。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」の注意点

次に、使ってみて個人的に微妙だと感じた点と、人によってはデメリットになるので注意した方が良いと感じた点を挙げていきます。
突然Bluetooth接続が切れる
Bluetoothで接続して使っていると、1時間くらいすると突然キー入力ができなくなります。
キーボードの再起動やリセットでは直らずPCの再起動によって直るため、これはこのキーボードのせいではなく私のPC側の問題な気がしています。再起動が面倒だしかなり辛い…。
ググってみると、Bluetooth関連でトラブってる人は他にもいるようです。
原因は様々で、再起動やBluetoothの混雑解消で直った方もいれば、私と同じく直らない方もいるみたいですね。
この問題を解決すべく、設定をいじったり等色々奮闘してみたのですが結局改善されませんでした。試してみたことは以下の記事にまとめています。

もう少し色々試してみてダメそうなら有線で接続しようと思っています。
有線と無線が両方対応しているモデルで良かったです。無線のみ対応の「Professional BT」は個人的にオススメしません。
有線で接続するとしたらポートが足りないからハブとケーブル買わなくちゃいけないのですよね。お金かかるな~。
キーボードの色に合わせてブラックにし、さらにL字の挿し口がカッコ良いなと思ってこれが気に入りました。個人の趣味です。
キーストロークが深いので好みが分かれる・追加投資が必要
上で書いた通り、キーを最後まで押し込まなくても入力は可能ですが、キーストロークが深いため、浅いタイプが好きな方には合わないと思います。
私は今まで浅めのキーボード(Surfaceのキーボード)を使っていたので使いたては中々慣れずにヒヤヒヤしましたが、幸いなことに大体1週間くらいで慣れました。
また、キーストロークが深いということでキーボードを置いたときに面が少し高くなるため、手首を反らした状態でキー入力をしなければいけなくなります。これによって手首に疲れが溜まりやすくなります。
解決方法としてはキーボードの手前に置いて手首を載せるパームレストを導入するというものがあるので、買ってみるのも良いかもしれません。私も近々買おうと思っています。上記のケーブル等と併せて追加投資が嵩む…。
バード電子が出しているHHKB用のパームレストが2020/8現在品切れ&再入荷の予定が立っていないので、似たようなもので評判よさげなものを探してみました。
キーストロークが深いので掃除が大変
今回キーストロークが深いキーボードを始めて買ったのですが、掃除が大変ですね…。
しばらく使っていたら、黒色のキーボードなので埃が目立ってきました。
このキーボードに限った話ではありませんが、私と同じような状況の方は掃除の大変さも頭にいれておくことをオススメします。
キーボードの文字が光らず、見づらい時がある
デザイン的には優れているキーボードの文字なのですが、薄くて見づらいことが多々あります。
私の場合、デスクに置いたときに光の加減で丁度文字が反射して何も見えません…。下に写真を載せました。
また、光ることもしないので暗いところで使う時も文字は全く見えません。
私はブラインドタッチできるので大きな問題はありませんが、それでも装飾キー(ctrlなど)の位置を確認したい時にパッと確認できない時があり、地味にストレスを感じます。
普段からPCを触っていてキー配置を覚えている方でないと若干触りにくそうで、かなり玄人向けなキーボードなのではないかと感じました。

持ち運びには向かない
上記のキーストロークが深いのと関連しますが、分厚いので持ち運びにはあまり向かないと思います。ちなみに縦と横の大きさは普通です。
カフェで仕事をしたい、職場に毎日持っていきたいなどの方は、慎重に店頭で試してみて、超気に入ったら買う、くらいの心づもりが良いと思います。
音はそこまで静かではないので、静かに作業したい人には不向き
上記に打鍵音の動画を載せましたが、静音モデルとは言っても音は結構します。あまり静かじゃないです。
静かな環境で作業しないといけない方は止めた方が良いです。
キー配置が独特なので、注意が必要
何故だか分かりませんが、HHKBは結構独特なキー配置をしています。
HHKBにはファンクションキー(F1~F12)がありません。
ファンクションキー(F1~F12)を使うには、Fn+数字(1~12)キーを押す必要があります。
ファンクションキーでコマンド入力するソフトウェアを多用する人は手数が増えて面倒かもしれません。
また、Ctrlキーが独特の位置にある、英語配列には矢印キーがないといった特徴もあります。
キーマップ変更機能があればキーの位置自体はある程度変更できますが、コマンドを多用する方は詳しく調べてみてください。
【まとめ】HHKBのキーボードがオススメな人と注意点

以上の感想をまとめて、HHKBのキーボードがオススメな人、そうでない人をまとめます。
HHKBのキーボードはこんな人におすすめ
- タイピングする機会が多い人
- 作業する場所が固定されている人
- 初期投資が高めでも、品質が良いキーボードを手に入れたい人
- 同じものを長く使いたい人
HHKBのキーボードを買う際に考えた方が良い人
- 深めのキーストロークよりも、浅めの方が好きな人
- ファンクションキーを始め、コマンドを多用する人
- 色んな場所で作業をする 且つ 移動の際に荷物をなるべくコンパクトにしたい人
- キーボードを打つ時に音を立てたくない人
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
テレワークが始まってからデスク周りに色々投資をしているので、引き続き投資してレビューしていきたいと思います。
テレワークのオススメ品は以下の記事で紹介しています。


コメント