応用情報技術者試験はいつ取るべき?【資格手当・報奨金】

応用情報技術者試験(AP)

多くのIT企業では、応用情報技術者試験や高度情報技術者試験に合格すると資格手当が貰えます。

会社によって異なる部分はありますが、資格手当の実情を踏まえて、応用情報技術者試験をいつ取ると一番お得なのかを解説したいと思います。

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応用情報技術者試験はいつ取るべき?

情報技術者試験試験は、IT系の資格の中でも有名な資格であり、取得することで就活や転職で有利になる場合があります。
下記の記事で詳しくメリットを解説しています。

応用情報技術者試験を受けるメリットは?【スキルアップ・転職】
「応用情報技術者試験って持っていても本当に意味あるの?」と疑問をお持ちの方向けに、実際に合格してSEとして仕事をして役立ったことや昇進に有利かどうかなど、メリットを解説しています。

4割のエンジニアが資格手当、報奨金制度があると回答

Tech総研によると、資格の取得に当たり、「資格手当」や「報奨金制度」が何らかの形で支給されている人が全体の4割にのぼるとのことです。

Tech総研ではソフトウェア系技術者997人を対象に「資格手当」に関するアンケート調査を行った。

資格手当とひと口にいっても、大きく分けると、毎月一定の金額が基本給以外に支払われる純粋の意味での「資格手当」と、資格取得の際に金一封のように一時的に支払われる「合格報奨金」の二つがある。今回の調査の結果、「資格手当」「合格報奨金」が何らかの形で支給されている人は全体の41%ということだった。

Tech総研『 人気のIT系資格☆合格したら給与はいくら上がる? 』

同じだけ勉強して資格を取得するのであれば、どうせなら貰える手当が最大化する方法を考えるべきだと思います。

就活中のメリットも合わせて、情報処理技術者試験を受験すべきタイミングを考えてみました。

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情報処理技術者試験の資格手当の種類

上記にも出てきた通り、資格を取得することによって企業からもらえるお金には以下の2種類があります。

  1. 報奨金、受験費用補助 (資格に合格したときに一時的に支払われるお金)
  2. 資格手当 (毎月の基本給に上乗せして支払われるお金)

それぞれについて大体いくらもらえるのかや、いつ受験するのがベストかを解説していきます。

手当の種類①:報奨金、受験費用補助

試験に合格したときに支払われるお金で、金一封のような感じで1回きりです。

対象は在籍している社員であることが多いので、入社する前に取った場合は遡って受け取ることはできません。つまり、入社する前に取ると言い方が悪いですが取り損になってしまうことも…。

貰える額は会社によってバラバラですが、ネットを調べたところ、受験料+1万円~10万円でした。
Tech総研のアンケート調査によると、応用情報技術者試験合格時の合計報奨金支給額の平均は47600円のようです。

私の会社(大手SIer)も、こちらの報奨金制度を採用しています。
応用情報技術者試験の報奨金は上記の報奨金支給額の平均±2万円です。
(ちなみに、基本情報技術者試験の報奨金は出ません。)

手当の種類②:資格手当

これは、毎月給与に上乗せされるシステムです。
就職先が資格手当を出す企業であった場合、入社する前に資格を取っておいた方がお金がもらえるということになります。

貰える額は毎月数千円~1万円 のようです。毎月の給与に上乗せされれば、1年で12万円とか年収が上がるので、かなり大きな違いになります。
Tech総研のアンケート調査によると、応用情報技術者試験合格時の資格手当支給額の平均は11000円のようです。

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結論:入社する前の春休みに応用情報技術者試験の勉強をしよう

入社する企業が報奨金制度を採用しているなら入社するまで取らない方がお金を多く貰えることになりますし、資格手当を採用しているなら入社前にできるだけ多くの資格を取っておくべきです。

結局企業によってしまうところが、難しいところです。

行きたい企業の資格制度が確認できるのが理想

ということで、ベストな道は以下の対応を取ることだと思います。

  • 入社する企業の人事に入社する前に資格制度があるのか確認する
  • (資格を持っていないと就活でアドバンテージがなくなる場合があるので、)就活を始めようとするときに、志望企業に行っているOBに資格制度があるのかを確認する、資格がないと就活に不利になりそうであったかを確認する

(私は基本情報技術者試験に合格した状態で就活を行い、内定後にOBから入社後に受ければ応用情報技術者試験で報奨金が貰えることを知ったので、敢えて入社するまで受験しませんでした。)

基本情報技術者試験を持っていれば就活はディスアドバンテージはない

「そんなこと言われても、就活に有利になるし落ちるのが不安だから資格取っておいた方がよくない?」とお思いの方がいらっしゃると思いますし、それも正しいと思います。

しかし、あくまで私の会社の観測範囲ですが、入社前に応用情報技術者試験まで取っている人はそこまで多くありませんでした(大手SIerでもです)。

基本情報を持っている人は結構いました(それでもSEの半分弱くらいでしょうか)。
入社時に応用情報技術者試験を持っていた人はその中でもITへの技術が深い人が持っていて、優秀な人が多かったのです。しかし、基本情報を持っている人が半分くらい、応用情報を持っている人はその数分の1という状況を見ていると、応用情報技術者試験を持っていないことがディスアドバンテージにはならないように見えました。

もちろん、応用情報技術者試験を持っていれば、周りが取っていない分、自分の能力をアピールできるチャンスになりますので、就活で技術力をアピールしたい方は取得するのもいいと思います。

入社する企業の状況を確認するのがベストですが、志望企業の資格制度が分からなかったり就活時に企業が絞り込めていない場合などに、就活のメリットと手当のメリットの両方の中間をいい感じに取りたいのであれば、
学生時代に基本情報だけ合格してそれを武器に就活する
→入社した4月の春期試験で応用情報技術者試験に合格する

という動き方がちょうど中間で損をしない動き方なのかなと思いました。
(※資格手当制度を導入している場合、入社した4月に受験しても合格発表まで時間がかかり、さらに社内の手続きに数か月かかる場合があることから、実際に支給が開始されるまでに最低でも3~4か月かかります。ご注意ください。)

春休みに応用情報技術者試験を勉強するのが同期に差をつけるチャンス

入社前の春休みは遊ぶのに精いっぱいだと思いますし、貴重な長期休暇なのでその時にしかできないことをしてほしいと思いますが、その片手間に資格の勉強をすることで4月からの会社生活が金銭的にも勉学的にも楽になります。

社会人の最初はお金がかかるので、手当で少しでも収入が増えれば御の字ですし、働き始めて1から勉強するのは結構大変です。

最終的にどれくらい情報処理技術者試験を受けるつもりなのかによりますが、半年に1回しかない試験は貴重であり、基本情報→応用情報→高度情報と1歩ずつステップアップしていくことで、手当や評価も上がっていきます。せっかくのチャンスを無駄にしないようにしましょう。

前もって資格手当や報奨金制度のことを頭に入れながら、入社してすぐの春期試験で資格を取ることを目指してみてください。

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まとめ

前もってこのブログのような情報収集を行って観点を取り入れ、情報を収集して賢く生きましょう。

実際の勉強時間、難易度については下記の記事で詳しく解説しています。

応用情報技術者試験の難易度と必要な勉強時間【合格体験記】
応用情報技術者試験(AP)に申し込んで十分な時間勉強できるか、合格できるか疑問に思っていませんか?応用情報技術者試験(AP)の難易度や合格率、合格に必要な勉強時間を、実体験をもとに解説します。

また、応用情報技術者試験を受験する際のおすすめの参考書の紹介記事は以下です。
勉強を始める前に、参考書の使い方を考えてから参考書を選ぶことで合格に近づきます。

応用情報技術者試験のおすすめ参考書4選【目的別に比較】
「応用情報技術者試験を受験したいけど、どの参考書を選べば良いのだろう?」とお悩みの方向けに、おすすめの参考書を4つ紹介しています。IT初学者向けにおすすめの本、午後問題に不安を持った人向けの本など、目的別に比較を行っています。

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